AI活用コラム

AIアプリのバックアップと復旧。止まった時に困らない会社の準備

つくる前に、止まった時に戻す方法を決めておく。運用の基本です。

まず、結論から

AIアプリでバックアップは何のために必要ですか?

バックアップは、誤操作、障害、設定ミス、攻撃などが起きたときに、業務・データ・設定を許容できる時点へ戻すために必要です。何を、どこに、どの頻度で残すかだけでなく、どの順番で誰が復旧し、どこまでの停止とデータ損失を許容できるかを決めます。保存できていることと、実際に戻せることは別なので復旧テストまで行います。

バックアップ対象は、データだけではない

顧客データや入力内容だけでなく、アプリのコード、設定、権限、利用している外部サービス、復旧に必要な手順も対象です。データを戻せても、どの設定で動いていたか分からなければ業務は再開できません。

一方で、認証情報をそのままバックアップへ混ぜると新しいリスクになります。秘密情報は利用する管理方式に沿って分けます。

『いつまで戻るか』を業務から決める

一日に一度しか保存しなければ、障害の時刻によっては一日分の変更を失う可能性があります。何時間・何日分までなら業務で再入力できるかを考え、保存頻度を決めます。

同時に、何時間以内に復旧したいかも決めます。止められない業務ほど、代替手順や専門的な構成が必要になります。

同じ場所にあるコピーだけに頼らない

本番と同じアカウント、同じ権限、同じ保存先だけにコピーがあると、一つの事故で両方へ影響することがあります。会社の要件に合わせ、アクセス権と保存場所を分けます。

保存期間が長ければ安心とも限りません。不要な個人情報を残し続けないよう、保持期間と削除のルールも合わせて決めます。

復旧訓練で、使えるバックアップか確かめる

バックアップ完了の表示だけでなく、テスト環境へ戻し、データが開けるか、必要な設定が再現できるかを確認します。本番を上書きしないよう、訓練の範囲と手順を先に決めます。

復旧時間、足りなかった情報、手作業になった工程を記録し、マニュアルとバックアップ対象を直します。

一枚の復旧表をつくる

対象、保存先、頻度、保持期間、管理者、最後の復旧テスト日、停止時の連絡先を一枚にまとめます。最重要の一つを選び、担当者以外が手順を読んで復旧できるか試します。

バックアップは保険ではなく、運用の一部です。変更やサービス追加のたびに対象を見直します。

出典・参考情報

情報は最終更新時点の内容です。サービスの仕様・料金・利用条件は公式情報をご確認ください。

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